カワシマは、スリランカ国においてJICA普及・実証事業でスクリュー型コンポストプラントによる有機性廃棄物・農業廃棄物のリサイクル事業を行っています。

家庭ゴミは、資源です。リサイクルすれば、途上国の持続可能な開発に貢献します!

スリランカ国の家庭の生ゴミを、カワシマのスクリュー型コンポストプラントで、化学肥料の代わりコンポストとしてリサイクルし、農家で農作物作りに利用するプロジェクトです。プロジェクトサイトは、スリランカ国キャンディ県のパートドゥンバラ地区とクンダサーレ地区です。各家庭でゴミの分別収集を行い、家庭の生ゴミのみを集荷してこれを原料とし、農業廃棄物を水分調整剤として利用して良質のコンポストを製造し、近隣農家に販売します。

スリランカの人たちは達は、家庭ゴミの処分場の悪臭などで大変困っています。

スリランカ国の家庭ごみの約62%は生ゴミ(有機性廃棄物)です。家庭ゴミペットボトル等リサイクル出来るゴミは回収され、残りの大半は、ゴミ処分場で投棄積み上げにより処理されています。プロジェクトサイトでは、石灰石の採掘跡地に投棄されています。その結果、以下のよような問題が発生しています。

生ゴミは、腐敗して雨水と混ざり地表水と地下水を汚染しています。地下水は家庭用飲料水源(井戸水)であり、下痢などの水系感染症の原因となります。嫌気状態で腐敗する事により、硫化水素やアンモニアが発生して、周辺に悪臭を放ち地域住民が困っています。不衛生な状態で堆積される事により、害虫の住みかとなり、病原体、蠅、蚊が発生し、近隣住民の衛生面、健康面で影響を及ぼしています。

嫌気性醗酵することで温室効果ガスであるメタンガスを大気中に放出して、気候変動にも影響を与えています。

ゴミ処分場の残余年数は少なくなり、処分場に適した用地の確保も難しい状況下にあります。

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家庭ゴミ(生ゴミ)は、コンポストの原料となります。

生ゴミを減容化する効果的な方法は、好気性発酵させてコンポストにしてリサイクルすることです。
スリランカ国においても、コンポスト化の取組が行われています。現在行われている生ゴミのコンポスト化は、紙やペットボトルなどの資源ごみを分別・回収し、残りのごみで山(ごみの山をWindrowと呼ぶ)を作り、切り返しを繰り返して好気性醗酵させるWindrow Compostと呼ばれている方式です。手仕事でおこなわれており、大量に処理することができません。

大量の有機性廃棄物を適切に処理する機械化コンポスト設備 RA-X

カワシマのスクリュー型コンポストプラントは、スクリュー型自動攪拌装置で短期間に発酵させ、大量の有機性廃棄物を適切に処理する機械化コンポスト設備です。

1日17tの生ゴミを処理して、6tのコンポストを製造します。

生ゴミを高温で好気性発酵させることで、悪臭が少なくなり、ハエや蚊の卵も死滅して衛生的な環境となります。生ゴミの水分も、蒸散して地下水汚染を抑制し水質環境も改善します。

化学肥料を使っていた農家に、有機のコンポストを供給することで、持続可能な農業に貢献します。

生ゴミは、ゴミ処理場で嫌気性発酵でメタンガスを待機中に放出していました。好気性発酵することで、メタンガスの放出がなくなり、地球温暖化の防止に貢献します。

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JICA スリランカ プロジェクトについて

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